記事登録
2007年03月09日(金) 21時15分

イオンとダイエー、資本業務提携を正式発表朝日新聞

 大手スーパーのイオンと大手商社・丸紅の傘下で経営再建中のダイエーは9日、資本・業務提携で正式に合意したと発表した。イオンは筆頭株主の丸紅(議決権ベースで44%)からダイエー株15%分を16日に取得して第2位の株主となり、5月の株主総会で取締役2人と監査役1人に人材を送りこむ。イオンとダイエーの連結売上高の単純合算は6兆円を超えて国内最大の小売業連合となり、ライバルのセブン&アイ・ホールディングスと、国内小売業界の2強体制が鮮明となった。

スーパー2強の比較表

拡大するイオンの「ゆるやかな」連合

 イオンはダイエー株を462億円で取得するほか、ダイエー保有の食品スーパー・マルエツ株の21%を165億円で買い取ってマルエツとも業務提携をめざす。丸紅とは相互に100億円相当の株式を持ち合う。

 イオンとダイエーは昨年10月の提携交渉開始の合意後、提携内容を詰めた。商品の共同仕入れや独自ブランド商品の共同開発を進め、イオンの店舗運営システムの共同利用や物流施設の統合も検討。両社の競争力強化を図る。

 記者会見したイオンの岡田元也社長は「ダイエー再建は十分可能だ」と語った。

http://www.asahi.com/business/update/0309/160.html