記事登録
2007年03月09日(金) 00時00分

不二家工場 県に改善報告書朝日新聞

◇きょう検査 13日にも操業再開

 大手菓子メーカー不二家(本社・東京)が期限切れの原料を使っていた問題で、同社埼玉工場(新座市)が8日、改善措置に関する報告書を川口保健所に提出した。県は内容について問題ないと判断しており、9日に行う立ち入り検査で不備がなければ、13日にも操業が再開される見通しだ。

 8日午前、坂本俊彦・新工場長と広門昭男・前工場長が戸田市の川口保健所戸田・蕨分室を訪れ、報告書を提出した。

 坂本工場長は「食品に安全は義務。それを我々が証明していくしかない」と述べた。工場再開については「23日にフランチャイズ店舗の営業が再開するので間に合うようにしたい」と話した。

 県生活衛生課によると、報告書では、期限切れの原料が使用されていた点について、原料の在庫管理を専門に行う資材課を新たに設置するとし、商品の消費期限を長く表示していた点については、複数の従業員で確認しチェック表に明記するなどして再発防止を図るとしているという。

 また、米国で開発された食品工場の安全基準を取り入れ、工場内に食品安全衛生委員会を設置することなども盛り込まれているという。

http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000000703090002