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2007年03月09日(金) 00時00分

ネット・携帯 子に浸透朝日新聞

魚津 教諭らが調査

 携帯電話とインターネットについて魚津市の小中学生を対象にした調査で、携帯電話は小学生の3割が使い、中学生の3割が所有、インターネットは小学生の6割、中学生の7割が利用していることがわかった。メールなどによるトラブルも報告されており、市教育センターは、利用にあたっての親子でのルールづくりを呼びかけている。

 調査は、先生たちでつくる魚津市小・中学校生徒指導協議会と同市小・中学校コンピューター教育研究会が昨年12月から今年1月、13小学校と2中学校の市内全校で初めて実施。回答したのは小学生2418人、中学生1174人でほぼ全児童・生徒にあたる。

 「携帯電話をどんなことに使っているか」では、小学生の場合、写真撮影、家族との会話、メールが上位を占めた。家族の携帯電話を使う子が27%で、自分が所有している子も7%いた。

 中学生になると、34%が自分で所有し、家族との会話、メール、友達との会話が利用の上位。サイト閲覧やネットゲームをしている子もいた。

 一方、「インターネットをどんなことに使っているか」では、小中学生ともホームページやブログの閲覧、ネットゲームが上位を占めた。中学生ではメールも多かったほか、掲示板、買い物なども目立った。

 「携帯電話やインターネットを利用していて、いやな思いをしたり、させたりしたことがありますか」の問いに「はい」と答えたのは小学生で約1%、中学生で約6%。

 具体的にはホームページや掲示板をいたずらされたなど=表=があがった。いやがらせのチェーンメールを送られ「学校へ行きたくない」と訴えた例もあった、という。

 これらを使っている小学生のうち親子でルールを決めているのは、携帯電話、パソコン・インターネットとも半分以下。中学生の場合は携帯電話は半分以下、パソコン・インターネットは3分の1以下だった。

 市教育センターは「親が携帯電話やインターネットに潜む怖さを知ってほしい」という。(1)子どもに携帯電話が本当に必要か(2)子どもをネット犯罪の被害者や加害者にしないために履歴や内容を確認する(3)親子で使い方のルールを作る、などを呼びかけている。

【いやな思いをしたりさせたりした例】
●ホームページや掲示板、ブログなどをいたずらされた(いたずらした)
●チェーンメールをもらった(回した)
●ウイルスを入れられた(入れた)
●掲示板で中傷された
●自分の名前を勝手に使われた
●キャラクターになりきって遊ぶゲームで知らない人に変なことを言われた
●ゲームの裏技やネタがうそだった

http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000000703090002