記事登録
2007年03月09日(金) 00時00分

セイウチと脱メタボ朝日新聞

◆県が予防訴えテレビCM

 セイウチの腹筋運動を見て、自分のおなか周りに注意して——。県は12日から、主に30〜50歳代の男性を対象に、メタボリックシンドロームの予防と対策を訴えるテレビCMを放映する。体の大きなセイウチの腹筋運動を見て、太めの男性が運動を始めるという内容。県は、CMを見た人たちが健康づくりに取り組むきっかけになればと期待している。

 メタボリックシンドロームは、内臓脂肪がたまることに加え、高脂血症、高血圧、高血糖のうち二つ以上を合併した状態。県が03年に行った健康基礎調査の結果では、30歳以上の男性県民の4人に1人が肥満、3人に1人が糖尿病の疑いがあり、県民のおよそ8人に1人はメタボリックシンドロームと推計されている。予防には運動習慣の徹底と食生活の改善が効果的だという。

 CMは、ゴロゴロ寝転がりながらお菓子を食べている太めの男性が、横で腹筋運動するセイウチを見て、自分も運動を始める。大分市の水族館で腹筋が得意な人気者「ぽんた」を「主役」に起用した。31日までの20日間に、テレビでは県内民放4局で計179回、ラジオは同2局で計160回の放送を予定している。

 これまで県が制作したCMは、飲酒運転根絶を訴え、危険運転致死傷罪新設のきっかけをつくった井上保孝さん、郁美さん夫妻が出演して話題になったものや、子どもの目線から環境問題を訴え、全国の環境コミュニケーション大賞で最優秀賞を受賞したものなどがある。

http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000000703090004