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2007年03月09日(金) 22時43分

キトラ古墳 天文図の星座にカビ朝日新聞

 文化庁は9日、奈良県明日香村の特別史跡、キトラ古墳(7世紀末〜8世紀初め)で、石室天井にある天文図の星座「北斗」や「南門」など計4カ所で、黒い粒状のカビとみられる汚れが見つかったと発表した。星を示す金箔(きんぱく)や、星と星とを結ぶ朱線にかかった汚れは除去できず、今後対応を検討する。

 同庁によると、天文図の中心にある「北斗」では、金箔や朱線上で直径2センチの範囲で見つかった。東側の「南門」では朱線上に、北東部の「天市垣左垣墻(てんしえんさえんしょう)」では金箔の取れた跡に、直径0.5〜0.7ミリの汚れが確認された。東側の「騎官(きかん)」の近くでも見つかったが、除去した。

http://www.asahi.com/culture/update/0309/024.html