中国オリンピック委員会関係者によると、96年アトランタ五輪の際に腹を壊し、金メダル有望と言われながら逃した中国選手がいたことから、下痢への対策の必要を感じた専門家が整腸作用があるニンジンに注目。00年シドニー五輪では、整腸剤計約2400瓶を選手団に服用させたところ「金メダル28個を獲得した好成績の、秘密兵器の一つとなった」と評価された。このため、01年から北京五輪に向け本格的な研究を進めてきたという。
ニンジン以外の具体的な成分は明らかになっていないが、関係者は「すでに開発は終わっており、禁止薬物にもあたらない。北京五輪では選手の大きな助けになるだろう」としている。