「自分の仕事が大事」、上司の命令拒否　名古屋法務局（朝日新聞）

2007年03月09日(金) 21時50分

　法務省名古屋法務局は９日、２回にわたって上司の命令を無視したとして、愛知県内の出張所に勤務していた３０代の男性法務事務官を７日付で戒告処分にしたと発表した。

　同法務局によると、事務官は昨年３月、打ち合わせのため同法務局に出向くよう出張所長が命じたのに従わなかった。また、昼休み中の職員に代わって窓口で来客に応対するよう上司に命じられたのも無視した。いずれも登記の入力業務を続けていたといい、事務官は「自分の仕事の方が大事だと思った」などと釈明したという。

　同法務局は「上司の命令に従わないことは、国家公務員法上の服務規律違反にあたる。法律を守るべき法務局としては非常に重大な問題だ。１年間、経過観察した結果、再度の命令無視はなかったので戒告処分にとどめた」としている。