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2007年03月09日(金) 21時24分

地元ファンから怒りと失望の声 プロ野球西武の不正問題朝日新聞

 西武ライオンズがスカウト活動を巡って2人のアマチュア選手に多額の現金を渡していた問題で、西武の本拠地グッドウィルドームがある埼玉県所沢市では、ファンや関係者から怒りと失望の声が上がった。

 西武ファンで、グッドウィルドームでアルバイトをしたことがあるという市内の大学生の男性(23)は「西武には若くて良い選手がたくさんいるが、そういう選手も裏金をもらって入ったのではないかと疑ってしまう。ドラフト改革と言うけれど、根幹は何も変わってない」と憤った。

 西武は今年1月、太田秀和球団社長が埼玉県庁を訪れ「今後は県営大宮球場でも試合をして球団をアピールしたい」と話すなど、地域密着活動を進めることを強調。その矢先の不祥事だけに、地元のショックは大きい。

 ライオンズの旗を掲げて応援している西武鉄道所沢駅前の「所沢プロぺ商店街」。商店街振興組合の大木敬治・代表理事(60)は「西武グループの一連の不祥事も加わり、所沢のイメージにも影響する」と残念そうに話した。

 球団名に「所沢」の名前をつけるよう活動している所沢市議の大石健一さん(41)は「松坂大輔投手は抜けたが、新しく船出をしたと思っていたのに残念。企業としてコンプライアンスをしっかりしてほしい」と話していた。

http://www.asahi.com/national/update/0309/TKY200703090354.html