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2007年03月09日(金) 00時00分

児童、駒役に将棋対局 東久留米で31日朝日新聞

 小学生たちを将棋の駒に見立てて、プロの女流棋士が対局する「人間将棋」が31日、東京都東久留米市である。ゲーム世代の子どもたちに将棋の楽しさを「身をもって」体験してもらうのが狙いで初の試み。主催者は「当日の飛び入りも大歓迎」と多くの参加を呼びかけている。

 市文化協会の主催。駒役を務めるのは、市内の小学生ら。はがき大の紙の駒を差し込んだ紙かぶとを頭にかぶり、升目の入った10メートル四方の地面を移動する。

 対局するのは、日本将棋連盟の鈴木環那さん(初段)と野田澤彩乃さん(1級)の2人。武市三郎六段が解説する。野球の始球式にならって、野崎重弥市長が先手の初手を、小学生の代表が後手の初手を指して対局がスタートする。

 「人間将棋」は、太閤豊臣秀吉が、小姓と腰元たちを駒に見立てて野試合を楽しんだという故事がある。山形県天童市では1956年以来半世紀も続く春の風物詩として知られている。

 現在、50人の小学生の参加が決まっているが、途中交代もできるため、当日の飛び入りも大歓迎という。

 会場は市役所前の市民プラザ屋外広場(雨天の場合は同プラザホール)。午後0時半から受け付けが始まり、同1時から対局が始まる。問い合わせは小町谷さん(042・473・1860)へ。

http://mytown.asahi.com/tama/news.php?k_id=14000000703090001