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2007年03月09日(金) 17時36分

大学生狙ったネズミ講事件、主犯の男に懲役1年10月読売新聞

 通信販売会社「EarthWalker(アースウォーカー)」が大学生らを対象に「ネズミ講」を運営した事件で、無限連鎖講防止法違反罪に問われたア社社長の石田王良(50)(群馬県渋川市)ら5被告に対する判決公判が9日、京都地裁であった。

 東尾龍一裁判長は「社会的害悪を無視した利欲的な動機に酌量の余地はない」とし、石田被告については「代表者としての役割の重要性は大きい」として懲役1年10月、罰金200万円(求刑・懲役2年6月、罰金200万円)の実刑を言い渡した。

 他の判決は、▽元社長・和田三幸(33)(大阪市)懲役1年4月、執行猶予4年、罰金80万円▽役員・井村義明(46)(神戸市)懲役1年8月、執行猶予4年、罰金150万円▽別会社役員・大西隆徳(30)(京都市)懲役1年10月、執行猶予4年、罰金100万円▽同・松浦猛(32)(大阪市)懲役1年8月、執行猶予4年、罰金100万円。

 判決によると、5被告はア社設立者の吉田朗太被告(31)(同罪で公判中)らと共謀。2004年1月〜05年6月の間、1口17万円で会員となり新規会員を獲得すれば、約2万円が得られるとしてネズミ講を運営。約5500人の会員を獲得し、計約22億5000万円を支払わせた。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070309it11.htm?from=top