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2007年03月09日(金) 10時00分

「参院のドン」青木幹雄の凋落日刊ゲンダイ

 青木幹雄・自民党参院議員会長の影が薄い。安倍政権の発足直後はアレコレと注文をつけていたのに、安倍のニワカ指導力発揮に音ナシなのだ。
 昨年、青木は造反組の復党問題でグズグズしていた安倍に、「復党が実現しなければ、年明けから私は入院することになるわなぁ」と、いい年こいて駄々っ子みたいな脅しをかけていた。道路特定財源の一般財源化でも、担当の塩崎官房長官をコケにしてスカスカの中身にしてしまっている。
 参院がノーと言えばどんな法案でも成立しないから、わがまま言い放題だったが、風向きが変わった。安倍が造反・落選組を復党させて参院比例区候補にすると言い出してから口をつぐんでしまったのだ。
「衛藤晟一の復党公認に続いて米田健三、さらに佐藤静雄元衆院議員の参院比例への鞍替えも検討されているのにダンマリです。党の確認を無視した安倍の強引な復党は支持率低下に拍車をかけ、参院選に悪影響を与えるのは確実ですが、青木は昨年、造反組の復党を迫った手前、批判できないのです」(事情通)
 参院選敗北は青木個人にとってもピンチだ。青木には次期参院議長のイスが待っている。しかし、自民党が負けて民主党が参院第1党になれば、議長の座には民主党が座り、青木は副議長のイスしかない。まさか安倍に「議長になれないから復党させるな」とも言えないから、ジッと推移を見ているしかない。危うし青木議長!

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000012-gen-ent