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2007年03月09日(金) 10時00分

アーレフ、オウム真理教はどうなっているののか日刊ゲンダイ

「ああ言えば上祐」がオウム真理教(アーレフに改称)から脱会することを決めた。教団代表の上祐史浩(44)を支持する「上祐派」の出家信者約60人が、4〜5月に新団体を設立するという。事件から12年。オウムはどうなっているのか。
「脱会の理由は、詰まるところカネです。上祐派は以前から『脱麻原』路線を打ち出している。死刑判決が出た教祖・松本智津夫(麻原彰晃=52)の教えを捨てないと世間に受け入れられないし、何より在家信者離れが食い止められない。実際、ピーク時に1万人を超えた信者も、今では1000人ちょっと。事件の被害者と遺族に対する賠償も残っているし、献金などの収入も減り、380人いる出家信者の生活もままならない状態なのです」(公安関係者)
 このままでは存続すら危ういというのに、教団内部は「麻原回帰」を訴える原理主義派と、どっちつかずの中間派に3分裂しているというから、どうしようもない。
「上祐の後任で代表に就任する野田成人(40)は中間派とされます。実権を握っている中間派は、教団の資金繰りがショートするのが分かっているのに、麻原の教えを捨て切れないでいる。だから上祐は業を煮やして飛び出したわけです。上祐は教団唯一の“カリスマ”ですから、かなりの数の在家信者が新団体に移るでしょう。一方、反上祐派は、中間派の態度にイラ立ちを募らせている。教団は空中分解寸前、このまま自然消滅していくかもしれません」(オウム事情通)
 これに大慌てなのが、「仕事がなくなる公安調査庁」(霞が関関係者)なんて笑えないジョークもあるが、いまだにオウムがうごめいていること自体、やっぱり気味が悪い。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000010-gen-ent