2007年03月09日(金) 14時28分
サケの稚魚放流間近 4万匹、成長早まる 仙台・宮城野(河北新報)
銀色の体にくっきりと浮かんだ黒い斑点。ふ化から約7週間、体長4、5センチに育ったサケの稚魚が放流の日を待っている。
仙台市宮城野区田子の七北田川河川敷。NPOの河川整備研究会(笹正樹代表)が人工孵化を始めて5年になる。水槽に川の水をくみ上げるポンプのケーブルがショートしたり、イタチに襲われたり、トラブルに見舞われたこともあった。
今年はこれまでで最も多い約4万匹が無事、放流の時期を迎えた。会員の佐藤進一さんによると、暖冬のため例年より成長が2週間ほど早いという。
稚魚に与える餌は親魚を煮て乾燥させた粉末。笹さんは「川でふ化した稚魚は死んだ親に群がっている。自然はうまくできているものだ」と川面に目をやる。
新年度が始まるころには、稚魚も大海を目指して旅立つ。「できれば子どもたちに放流してもらいたい」と笹さんらは話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070309-00000013-khk-l04