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2007年03月09日(金) 00時00分

タクシーでのタバコは4月いっぱいでオワリになりますZAKZAK

 名古屋タクシー協会(森博一会長)は、名古屋市と周辺19市町村で営業するタクシー約8000台を5月1日から全面禁煙にすると発表した。協会によると、政令市を含む地域で全面禁煙にするのは全国初という。

 協会は、車内のたばこのにおいを嫌う客が多いことや、公共交通機関で禁煙が進んでいる社会情勢を考慮。たばこの煙で健康を害したとして運転手らが国に損害賠償を求めた訴訟の判決で、東京地裁が2005年12月「事業者は受動喫煙から健康を守るよう安全配慮義務を負う」と指摘したことなどを受け、全面禁煙に踏み切った。

 協会は今後、禁煙開始を予告するステッカーをタクシーに張って周知を図る。我慢できない乗客には「いったん車を降りて吸ってもらう」とし、車内に置く約8000個の携帯灰皿も用意。トラブルを想定した応対マニュアルを作る。

 名古屋市内で営業するタクシー運転手の男性(57)はトラブルについて「喫煙者も減っているし、酔っぱらいもそんなにむちゃは言わない」と楽観。ただ「たばこを吸うため、電車などよりタクシーを選ぶ客もいるので、売り上げが減らないか心配」。

 タクシーの全面禁煙は、大分市などが06年4月から実施しており、大分県内のタクシーの禁煙率は約9割。高知県では05年から全車両が車内のステッカーで利用客に禁煙協力を呼び掛けている。

ZAKZAK 2007/03/09

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007030932.html