西武ホールディングス(HD)は、傘下のプリンスホテル系リゾート施設再編で、売却対象としていた40施設のうち、札幌北広島プリンス(北海道北広島市)と隣接するスキー場の2施設を廃業すると発表。また新たに徳島プリンス(徳島市)をホテルチェーンのルートインジャパン(本社東京)に売却するなど6施設の売却先を決めた。
札幌北広島プリンスは、西武HDとして5月末まで運営した後、隣接するゴルフ場を買収する米ローンスター系ファンドが、ホテルとして存続させる可能性を含めて運営方針を検討する。
このほか売却先を決めたのは、金ケ崎ゴルフコース(岩手県金ケ崎町)、田沢湖プリンス(秋田県仙北市)、野尻湖プリンス(長野県信濃町)、大磯プリンス別館滄浪閣(神奈川県大磯町)。売却益は総額約50億円を見込む。西武HDは、既に15施設の米シティグループ系ファンドへの売却を決めており、3月末までに阿蘇プリンス(熊本県阿蘇市)など残る17施設の売却を急ぐ。
ZAKZAK 2007/03/09