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2007年03月09日(金) 10時30分

電線接触の子ども死亡事故 トラックの被告に有罪判決朝日新聞

 横浜市の市道で06年11月、トラックで搬送中のショベルカーが電線に接触し、街路灯が倒れて父娘が死傷した事故で、業務上過失致死傷罪に問われた横浜市瀬谷区橋戸1丁目、土木作業員半沢広高被告(43)に対する判決公判が9日、横浜地裁であった。深見玲子裁判官は禁固2年10カ月執行猶予5年(求刑禁固2年10カ月)を言い渡した。

 判決によると、半沢被告は06年11月2日夜、横浜市旭区の商店街の車道をトラックで走行中、荷台に積んだショベルカーのアームを電線に接触させ、街路灯を倒し、会社員筑井康隆さん(42)の長女で当時1歳の愛ちゃんを死亡させ、康隆さんにも重傷を負わせた。

 深見裁判官は、半沢被告がアームの高さが制限を超えていたことを認識していたとして、「過失は大きい」とした。

 事故当時、アームの高さは道路交通法で定められた3.8メートルを超える4.25メートルだった。一方、電線の高さは、横浜市の道路占用許可基準で定められた4.5メートルより低い4.2メートルだった。電線は商店街の防犯カメラ用に道路上に張られたもので、警備会社セコム(本社・東京)が設置していた。

http://www.asahi.com/national/update/0309/TKY200703090041.html