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2007年03月08日(木) 00時00分

まずシュウウエムラ、ランコムなどに拡大…広がる女性再雇用ZAKZAK

 化粧品世界最大手のロレアル(フランス)の日本法人、日本ロレアル(東京)は7日、店舗で化粧品販売や顧客のメーク指導に当たる美容部員の社員を対象に、結婚や子育てでいったん退職した後、再雇用する新制度を4月から順次導入することを明らかにした。

 仕事と子育てを両立させたい女性のニーズと、少子高齢化や団塊世代の大量退職を迎えて人材を確保したい企業側の思惑が一致し、女性の再雇用制度を導入する企業は増えており、今春闘でも労使共通のテーマだ。

 日本ロレアルはまず子会社のシュウウエムラ化粧品(東京)で新制度を導入。主に百貨店にある全国87店に勤める美容部員約450人と今春以降の新入社員に対し、結婚や出産を理由に将来退職した場合に復職する意思があるかを調査し、データベース化する。

 退職後に復職を希望する社員は、希望店舗に募集枠があれば、主に社員として再雇用する。復職後に新入社員と同様に10日間の研修をするが、高い技術があれば店長として復帰することも可能で、給与は「退職前の処遇を考慮する」(幹部)という。「ランコム」など他の主要ブランドの美容部員にも広げる。

 シャープは昨年4月、一定期間まで育児に専念したい社員を対象に、再雇用を約束した育児退職制度を導入。資生堂も、育児のため早く帰宅する美容部員の代わりに元社員らを再雇用する制度を昨年十月に入れている。

ZAKZAK 2007/03/08

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007030844.html