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2007年03月08日(木) 00時00分

「公共の場所では小さな声で」など、中国突出して高くZAKZAK

 日本の親は中国や韓国の親と比べると、子どもにあれこれ言わず、しつけに消極的—。日本青少年研究所(東京)が公表した小学生の比較調査でこんな傾向が浮かび上がった。

 調査は昨年10、11月に、東京、北京、ソウルで小学4—6年生を対象に実施。各都市約1500—2100人が回答した。

 親によるしつけでは勉強、生活習慣など23項目について質問。日本の子どもは「勉強しなさい」など20項目で「親からよく言われる」と答えた割合が最下位。「友達と仲良くしなさい」(11%)、「先生の言うことをよく聞きなさい」(20%)など、中韓の半分以下の項目も目立った。

 歯磨き、洗顔、食事など生活習慣に関する質問に「いつもする」と答えた子どもの割合は、「朝の歯磨き」(64%)、「朝の洗顔」(67%)、「食事前の手洗い」(36%)の3項目で日本が最も低く、「テレビを見ながら食事する」は中韓(ともに12%)の4倍近い46%と高かった。

 「他人の部屋に入るときノックする」「公共の場所では小さな声で話をする」など、マナーについて「いつもする」と答えた割合は中国の子どもが突出して高く、日韓がほぼ同程度だった。

 同研究所は「日本の若い世代の親は『子どもは子ども、自分は自分』という意識が強い傾向があり、それがしつけ不足や子どもの生活習慣の問題に表れているのでは」としている。

ZAKZAK 2007/03/08

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007030846.html