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2007年03月08日(木) 00時00分

「血がドロドロ」と器具売り付け…苦情相談10年4.5倍ZAKZAK

 国民生活センター(東京)は7日、血液検査など健康診断を装って「血液がどろどろです」と不安をあおり、高額の治療器具などを売り付ける商法に関し、2005年度に全国の消費者センターに寄せられた苦情相談の件数が10年前に比べて約4.5倍の589件に上ったと発表した。

 同センターは「健康ブームにつけ込む悪質な手口。怪しいと思ったら、契約は絶対にやめて」と注意を呼び掛けている。

 「医師免許を持たない業者が指先から採血したり、電気器具を体に当てて診断した」とする相談も多く、医師法違反(無資格医業)の疑いもあるという。

 同センターによると、診察や診断を装い治療器具や健康食品などを売り付けられたとする相談は1996年度に132件。年々増加し2005年度には589件に達した。06年度も1月末で05年度同期と比べ141件多い553件あり、過去最高となる見通し。

 無料の血液検査を勧められ、最終的には医療サービスを受ける会員権や海外の不動産など計約2000万円の購入契約を結ばされたとの相談を寄せた女性もいるという。

ZAKZAK 2007/03/08

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007030848.html