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2007年03月08日(木) 00時00分

競走馬から採尿で規定量足りず、自分の混ぜて“薬物陽性”ZAKZAK

 兵庫県尼崎市の園田競馬で昨年12月6日、第8レースで1着になったロゴス(牡馬、6歳)の尿から禁止薬物のカフェインの陽性反応が出た問題で、兵庫県競馬組合は7日、採尿を委託している会社の男性社員(25)が自分の尿を混ぜていた、と発表した。

 組合は同日、男性社員の尿にカフェインが含まれていた可能性があるとして、ロゴスへの失格などの処分を取り消し、1着に復帰させた。馬主らが返還した賞金など計約35万円を再交付する。尼崎東署は8日にも、競馬法違反容疑で男性を書類送検する。

 組合によると、競走馬理化学研究所(宇都宮市)の検査で人の尿が混入している可能性が高いと判明、男性社員が自分の尿を混ぜたと認めた。

 発走後1時間以内に80ccを採取しなければならないが、当日ロゴスからは約50ccしか取れず、男性社員は「規定の量が採取できなかったから、解雇されると思った」という。

 男性は採取の約3時間前に昼食を取った際、茶を飲んだという。

 尿が規定量に足りない場合は、血液で薬物検査をする。男性社員はロゴスの前に採尿した数頭でも規定量ぎりぎりだったと話しているという。

ZAKZAK 2007/03/08

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007030803.html