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2007年03月08日(木) 00時00分

団塊不要スーツが割引券に…イオン珍商売でプラス思考ZAKZAK

 大手スーパーのイオンが、団塊世代のサラリーマンが大量退職を迎える2007年ならではの新企画を発表した。全国の「ジャスコ」「サティ」など約440店舗で、不要になった紳士ビジネススーツを紳士衣料品1割引券に交換するサービスを展開する。

 今年だけで100万人近くが定年退職を迎え、家庭で不要になるスーツが増える一方、趣味や余暇活動に向けてカジュアル衣料などの需要が増すと判断。こうしたサービスを年4回実施し、団塊世代の取り込みを狙う。

 最初の割引券への引き換えと利用期間は今月9日から3日間。割引券は1枚で何度でも使える。団塊世代ではない男性や女性でも、紳士スーツを持っていけば、割引券に交換可能。引き取ったスーツは、リサイクル専門会社に委託して代替燃料に転換し、製紙会社などで活用してもらう。

 流通業界での覇権を目指すイオンは、提携活動も強化しており、8日までに、経営再建中のダイエーとの資本・業務提携で最終合意した。

 イオンがダイエーの筆頭株主である丸紅からダイエー株約15%を取得して第2位株主となり、取締役2人を派遣。さらにダイエーから食品スーパーのマルエツ株約20%を取得する。

 イオン、ダイエー両社の連結売上高は合算で6兆円を上回り、セブン−イレブン・ジャパンとイトーヨーカ堂を傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスを抜いて、国内最大の小売りグループが誕生する。

ZAKZAK 2007/03/08

http://www.zakzak.co.jp/top/2007_03/t2007030807.html