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2007年03月08日(木) 11時42分

判決言い間違い、閉廷まぎわに刑変更 奈良地裁朝日新聞

 奈良地裁で7日にあった賭博開帳図利幇助(ほうじょ)罪に問われた男性被告(46)の判決公判で、奥田哲也裁判官(50)が主文を言い間違えていたことがわかった。懲役1年6カ月執行猶予4年の有罪判決(求刑懲役1年)を言い渡したが、検察官の指摘で閉廷直前に気付き、懲役1年執行猶予4年に変更した。

 同地裁によると、男性は06年11月、知人が奈良市内で開設した賭博場で、トランプカードの配布や掛け金の調整などを務めた。奥田裁判官は、執行猶予を付けたうえで求刑通りの主文を言い渡すつもりだったが、求刑を勘違いしたという。刑事訴訟法によると、刑事裁判では裁判官による法廷での言い渡しが判決になり、閉廷後は量刑の変更はできない。

http://www.asahi.com/national/update/0308/OSK200703080027.html