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2007年03月08日(木) 00時00分

東京新聞「ほのぼの君」が最終回 新聞漫画で最長連載朝日新聞

 東京新聞などに通算44年にわたって連載されてきた佃公彦さん(77)の連載漫画「ほのぼの君」が8日付の紙面で終了した。総回数は1万5451回で、国内の新聞連載漫画としては最長だった。

ほのぼの君(70年1月1日「ちびっこ紳士」東京新聞から)

 佃さんが昨年暮れから体調を崩し、パーキンソン病と診断されたこともあって、連載終了を決めたという。

 「ほのぼの君」は主人公のほのぼの君ら子どもたちが活躍するユーモア漫画で、1956年3月23日、同紙で連載開始。当初はせりふがなかったが、7年間の中断をはさみ、70年からはせりふ入りの「ちびっこ紳士」となり、84年に5000回となったのを機に再び「ほのぼの君」と改題した。現在は東京新聞のほか北海道新聞、中日新聞、徳島新聞、中国新聞、西日本新聞に連載されていた。

 漫画を配信してきた新聞三社連合によると、日本の新聞漫画の連載としては最長で、加藤芳郎さんの「まっぴら君」(1万3615回)、鈴木義司さんの「サンワリ君」(1万1240回)などがこれに次ぐという。

 佃さんは「こういう機会がなければ、僕なんかの漫画でも人に希望や幸せを与えられるんだってことは多分一生わからなかった。連載で元気をもらっていたのは僕の方です」とメッセージを寄せている。

http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200703080090.html