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2007年03月08日(木) 00時00分

秦野の入札妨害 3被告に有罪判決朝日新聞

  秦野市発注の下水道工事をめぐり、競売入札妨害罪に問われた元同市水道施設課長の高橋三樹夫(60)、元児童福祉課長の高橋豊明(51)、建設会社「稲元興業」前社長の森宏行(61)の3被告に横浜地裁は7日、いずれも懲役10カ月執行猶予3年(求刑懲役10カ月)の有罪判決を言い渡した。大島隆明裁判官は「税金の無駄遣いをさせており、刑事責任は軽くない」と述べた。

  判決は、同市の落札率が98〜99%と高率だったとして、「被告のほかにも情報漏洩(ろうえい)ルートがあったと疑わせるに十分。秦野市側にも入札の適正な執行をするという姿勢が不十分であったことは否めない」と指摘。その上で、「本件は被告3人の個人的資質のみに問題があって犯されたとは言い難い」と結論づけた。

  判決によると、04年6月、森被告が三樹夫被告を通じて、当時契約検査課長だった豊明被告から工事価格を聞き出して、予定価格3300万円に近い3270万円で落札し、入札を妨害した。

http://mytown.asahi.com/kanagawa/news.php?k_id=15000000703080001