海に放流される、キタオットセイの「しんちゃん」=8日午後、千葉・銚子沖で
キタオットセイはこの時期、北太平洋から南下する。同水族館は2月中旬に南下を確認、放流を決めた。
この日は、しんちゃんを乗せた船で約2時間半以上かけ、キタオットセイの群れを探したが、見つからずじまい。結局、午後0時半に銚子の東沖合約17キロで放流することにし、しんちゃんを入れていたケージを開いた。だが、しばらくは躊躇(ちゅうちょ)している風情。やがて、意を決したように約3メートル下の海面めがけて身を躍らせた。
この後、船の近くを泳ぎ回り、勢いよくジャンプするなどして、しばらく離れようとはしなかった。