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2007年03月08日(木) 16時57分

聴覚障害者からの詐欺容疑で3人を再逮捕 手話で勧誘朝日新聞

 福祉機器販売会社長らによる聴覚障害者からの多額詐欺事件で、警視庁と山梨県警の合同捜査本部は8日、東京都目黒区下目黒4丁目、福祉機器販売会社長小林洋子(55)ら3容疑者=いずれも詐欺罪で7日に起訴=を詐欺の疑いで再逮捕した。おおむね容疑を認めているという。

 ほかに逮捕したのは、神奈川県湯河原町宮上、パート従業員町田栄子(56)、長男の訓清(28)の両容疑者。

 捜査本部の調べでは、小林容疑者らは04年2月から05年9月にかけ、茨城県ひたちなか市の男性(66)ら11人に「私たちに金を預ければ、銀行より高い金利がもらえる」などと偽り、計約9300万円をだまし取った疑い。11人はいずれも耳が不自由で、手話を使って勧誘していた。

 小林容疑者らは00年7月から昨年7月にかけ、270人から27億円を集めた。10億円は出資した聴覚障害者への返済に回したが、残りは福祉機器販売会社の消費者金融に対する借金返済や運営費に充てたらしい。

http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200703080209.html