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2007年03月08日(木) 16時34分

日比谷線脱線衝突事故から7年 遺族らが現場で慰霊朝日新聞

 乗客5人が亡くなり64人が負傷した地下鉄日比谷線の脱線衝突事故から7年になる8日朝、遺族や東京メトロの幹部が東京都目黒区の中目黒駅に近い現場を訪れ、慰霊碑に花を手向けた。

線路脇に建てられた慰霊碑に献花し、手を合わせる山崎一郎さん、フミ子さん夫妻。事故で娘の智美さんを失った=8日午前10時すぎ、東京都渋谷区で

 長女智美さん(当時29)を亡くした山崎フミ子さん(65)は、夫の一郎さん(65)と手を合わせた。「事故がないことを祈るだけ。(05年4月兵庫県尼崎市で起きた107人死亡の)福知山線事故も防げたのではないか。失敗を繰り返してほしくない」と語った。

 事故発生の午前9時1分には、東京メトロの梅崎寿社長らが慰霊碑の前で黙祷(もくとう)、献花して犠牲者の冥福を祈った。同社は7日、中野区の研修所内に「事故に学ぶ展示室」を設置。事故の新聞記事や写真を通じて社員に安全教育を行う。梅崎社長は「事故から得られる教訓を日常の業務にいかしていきたい」と話した。

http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200703080200.html