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2007年03月08日(木) 10時00分

新スポット「東京タワー」「神楽坂」にギャル徘徊中日刊ゲンダイ

 フジテレビ系列で放送中のドラマ「東京タワー」や「拝啓、父上様」の影響で、東京に新たな“ご当地巡り”が誕生している。もともと観光名所でもある東京タワーはともかく、「拝啓——」の舞台になった神楽坂は、これまで若者には縁の薄い大人の街。ところが、近ごろは若い女性が休日のたびに殺到し、大賑わいだというのだ。
 神楽坂通り商店会会長で毘沙門せんべい福屋の主人・福井清一郎氏は、「こんな光景は初めて。地元の人しか通らないような裏路地まで地図を片手に散策する女の子もいる」と大喜び。もちろん、商店街の売り上げも伸びているという。
 一時は客足が遠のいていた東京タワーにも女の子たちが集まっている。
「昨年度270万人の入場者数が、今年度は300万人の大台に乗る見込みです。5年前に展望台を改装したこともありますが、ドラマの影響も大きいようです。Tシャツやキーホルダーなど、お土産の売り上げも好調です」(営業企画室)
 目の前の東京プリンスホテル・パークタワーもウハウハだ。
「タワーを一望できるツインの標準タイプの部屋(3万4000円〜)は、週末は予約を入れないといっぱいになってしまいますね」(広報担当)
 それにしても、TVで取り上げられたスポットにすぐに飛びつく女性って何を考えているの? 心理学博士の鈴木丈織氏はこう分析する。
「ドラマの情景を周囲に話すことで、時代の先取りをしていることに対する満足感が得られます。また、フットワークの軽さをアピールすることで手軽に“実力派”を証明できるのです。こうした特徴は、男性よりも女性に強く見られます」
 ドラマが終わった途端、見向きもされなくならなければいいが……。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070308-00000011-gen-ent