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2007年03月08日(木) 10時00分

離婚したら、いくら年金とれる?日刊ゲンダイ



 来る4月1日、離婚後2年以内なら妻が夫の年金を分割請求できる新制度の受け付けがスタート。といっても実際に2分割されるのは手取りの全額ではなく「報酬比例部分」。また婚姻期間、年金加入歴、掛け金の多寡などの条件に大きく左右されるため、夫婦によって互いの取り分は大きく違ってくる。
「じゃ、ウチの場合はいくら?」が知りたいアナタにぴったりのガイドブックが、みやはらたえ著「よくわかる離婚時年金分割」(光村推古書院 1400円)だ。たとえば「老齢年金を受給する60歳夫と別れ、月22万円の年金の半額をもらえば自活できる」と目算する専業主婦なら「報酬比例分の2分の1だから年間72万円で、そのうち夫の勤続期間44年の中の婚姻期間20年分の計算として月3万円程度」と診断。どちらにしても、妻が受け取れるのは65歳になって受給資格を満たしていた場合、とシビアな現実を突きつける。
 ほかにも「厚生年金を3年納付した妻と40年間納付した夫」「キャリアウーマンの妻と自営業の夫」など具体的な事例を挙げ、ケース・バイ・ケースで異なる分割年金額を提示。また、さまざまな「納めたのに受け取れない」事例を報告する。
 半分もらうつもりになっている妻にガツンと言ってやりたい団塊の世代はもちろんのこと、「払い損にならない年金の基礎知識」を知りたいアナタに役立つ一冊。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070308-00000018-gen-ent