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2007年03月08日(木) 10時00分

この人物のオモテとウラ 山中秀樹(フリーアナウンサー)日刊ゲンダイ

“第2のみのもんた”になれるか、それとも“勘違いアナ”として表舞台から消えるのか——昨年末にフジテレビを退社し、ギョー界人に注目されていた山中秀樹(48)の初レギュラーが決まった。
 といってもテレビではなくラジオ。待望の番組はTBSの「こちら山中デスクです」(仮題、月曜夜8時〜)で、スポーツ紙のインタビューに山中は「みのさん、小倉さん、久米さんたち大先輩に負けてられない」と抱負を語った。「消える」ことはどうやら免れたようだ。これからどうか。
 本人は思いのほか、ラジオを気に入っている。早大の学生時代、文化放送とニッポン放送でバイトした経験があって、就職の第1志望も実は「ラジオもあるTBSだった」(本人)という。残念ながらTBSに落ちて、フジに拾われた。外見からは「バラエティー向き」とみられがちだが、フジ時代はバラエティー、報道の両方をこなした。
 今では信じられないかも知れないが、一時は「スーパータイム」のキャスターも務めていた。アナウンス技術もさることながら、この人の場合、部内の「兄貴分」的なところも特筆モノだ。新入社員の熱血指導ぶりは有名で、毎年恒例の新米アナ紹介番組では決まって司会を担当している。現貴乃花夫人の河野景子の「チイママ」、笠井信輔アナの「男おばさん」というニックネームも山中の命名だ。
 もっとも、これが本人には災いした。退社を発表した当初は「社内で確執か」と騒がれたが、本人は後に「2年前から管理職の仕事が増えてきた(退職時の肩書は『ライツ開発担当部長』)。自分は管理職に向いてないと思った」とフリー転身の理由を語っている。
 いや、それはともかく、退職後、約4カ月を“無職”で過ごした。これで、本当に“第2のみのもんた”になれるのか。関係者が注目しているのは、所属の「タイタン」だ。爆笑問題や弁護士の橋下徹、長井秀和らが所属する芸能プロダクションで、爆笑の太田光の夫人・光代さんが社長を務めている。
「これがヤリ手の女社長なのです。弱小プロにもかかわらず、まだ無名だった爆笑を15年かけてここまで育てたのは光代夫人の手腕といわれている。山中は99年から『ポンキッキーズ』で爆笑と共演していた縁で、タイタンに所属した。賢明な判断です」(制作関係者)
 子供の頃からの落語好きで、特に立川談志のおっかけとか。新番組で談志並みの緩急話術を披露できるか。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070308-00000007-gen-ent