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2007年03月08日(木) 19時13分

「エコは格好いい!」カリスマDJ、GLAYとライブ朝日新聞

 やまだひさしさんは中高生に人気の「カリスマ・エコDJ」。若者に「エコはもてるぞ!」と軽快に語りかける。環境を大切にすることは「格好良さ」になる。8日には、共感するGLAYらミュージシャンと都内で「エコライブ」を開いてラジオで中継する。

自称「カリスマ・エコDJ」のやまだひさしさん=都内のスタジオで

TAKUROさん

 「1年に失われる森林面積はどれくらい?」

 やまださんが企画する「Re—Style LIVE」(環境省主催)は、こんなエコクイズ20問に答えないと応募できない。さらに、「私のうちエコ自慢」の写真や動画を携帯電話のメールで送って、当選すると無料招待される。今年で4回目になる。

 やまださんは、テレビ番組をパロディーにしたり、潜り込んだ客席から突然現れたり、観客を大笑いさせながら「リデュース=ごみ削減」「リユース=再使用」「リサイクル=再生利用」の循環型社会を訴えてきた。

 北海道釧路市出身。俳優を目指し、上京して驚いた。「ジャガイモがまずい。一番のショックは鼻毛がのびたこと」。澄んだ空気の環境に育ったことに気づいた。

 バイトで生活をつなぎ、99年にラジオのDJに抜擢(ばってき)された。GLAYを番組のゲストに迎え、同じ北海道出身で意気投合した。ある日、GLAYの野外ライブに行くと、リーダーのTAKUROさんが音楽と無関係のブースを出していた。風車がソーラーパワーで回っている。地球環境へのメッセージだった。それが転機になった。

 「ゴミを少なくとか省エネとか、身近にイメージできるメッセージなら自分も届けられるかも」

 「TOKYO FM」などJFN系列全国36局ネットの番組「やまだひさしのラジアンリミテッドDX」で、低公害車での全国キャラバンを企画した。でも、車を買うお金がない。TAKUROさんに愚痴をこぼした帰り道、「その車オレ買うわ。でも秘密にしておいて」。03年秋から翌春まで全国36カ所を回った。

 エコライブもそのころ始まった。TAKUROさんも初回からの出演。回を重ねるごとに応募は増えた。出演したアーティストに「水を大切に」と言われると、「もうシャンプーしない」と言う子もいる。一方、「車に乗らずに自転車使え」「ライブは電気の無駄遣い」などと批判する人もいる。

 「便利な生活から後戻りする気はない。でも電気を使うならクリーンエネルギーにするとか、できることやればいいじゃないか」

 8日のライブは9日午前1〜3時にFM33局ネットで、特別番組は21日午後6〜7時、TOKYO FMで放送される。GLAYや絢香さんらが熱唱し、地球環境を考えるメッセージを語る。

 舞台裏では弁当をやめて、有機無農薬栽培野菜の総菜を再生素材食器でいただく。「やってみようと思えるには楽しく便利で、格好良くなきゃ」

http://www.asahi.com/culture/update/0308/013.html