ＤＶ認知最多１万８２３６件昨年８％増（東京新聞）

2007年03月08日(木) 00時00分

　昨年一年間に全国の警察が被害届などで認知したドメスティックバイオレンス（ＤＶ、配偶者などからの暴力）が、前年比８％増の一万八千二百三十六件と二〇〇一年の配偶者暴力防止法（ＤＶ防止法）施行以来最多だったことが八日、警察庁のまとめで分かった。

　同法に基づく裁判所の保護命令の通知は前年比３・２％増の二千二百四十七件で、同じく過去最多だった。

　一方、保護命令違反による摘発は過去最多の前年より２７・４％減の五十三件だった。

　被害者と加害者の関係は、「婚姻関係」（配偶者間）が一万三千二百七十二件と全体の７２・８％を占めた。被害者の９８・８％は女性で、三十代が全体の３７・６％と前年同様最も多く、二十代（２１・６％）、四十代（２０・１％）と続く。加害者も三十代が３３・６％とトップで、次いで四十代、二十代の順。

　認知件数全体のうち同法以外の法令で摘発されたのは千五百二十五件で、前年に比べ１１・６％増加した。傷害が九百八件で最も多く、暴行も三百五十一件と前年に比べ７３・８％増えた。殺人・殺人未遂は六十二件で、昨年より２８・７％減少した。

ＤＶ認知最多１万８２３６件 昨年８％増 （東京新聞）