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2007年03月08日(木) 18時30分

上祐前代表派、脱会は65人 新団体は5月初め予定朝日新聞

 新団体設立を表明していたオウム真理教(現・アーレフ)の上祐史浩前代表(44)らが8日、記者会見し、現教団を脱会したことを明らかにした。脱会は7日付で、上祐前代表と前代表を支持する出家信徒ら計65人が脱会した。4月末から5月初めに設立予定の新団体には出家信徒58人が参加し、上祐前代表が代表に就くことも明らかにした。

アーレフからの脱会手続きを終え、記者会見をする上祐史浩氏(左から2人目)=8日午後、東京都世田谷区で

 上祐前代表が7日夜、自らを含めて出家62人、在家3人の信徒が脱会することを現教団に伝えた。上祐前代表の脱会で、野田成人最高幹部(40)が現教団の代表に就任したという。

 新団体は、松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚の影響を受けた教義や教材などを排除し、現教団との組織的な関与を禁じるという。松本死刑囚に対しては、「何らの位置づけも与えず、一連の事件の反省を求める」とした。

 現教団は、松本死刑囚への依存を強める反上祐派信徒が中心を占め、野田幹部に反発していることから、不安定要素を抱えている。

 公安調査庁は8日、新団体について、「依然として松本死刑囚の影響下にあるのではないか」とし、引き続き観察処分を実施する方針を示した。現教団の今後の動向についても、「野田代表のもとに一つの団体としてまとまるのか、注視する必要がある」とした。

http://www.asahi.com/national/update/0308/TKY200703080223.html