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2007年03月07日(水) 10時55分

TBS年金訴訟が和解 1人180万円、計6億円支払う朝日新聞

 東京放送(TBS)が企業年金制度を受給者の同意なく変更したのは違法だとして、元社員345人が変更前の受給資格の確認を求めた訴訟の和解が6日、東京地裁(中西茂裁判長)で成立した。会社側が当初の変更案に上乗せして1人あたり平均で約180万円を支払うことで合意した。和解金の総額は計6億円余に上る。さらに、受給者への配慮が不十分だったとして会社側が遺憾の意を表明することになった。

 原告側は「制度変更により1人あたり平均約800万円の損失が発生する」と主張していた。

 TBSは04年、年金の支給額の6割を分配金として一括精算し、残りの4割は年金としての支給を維持する変更案を提示した。例えば、60歳で退職した元社員(71)の場合、それまでは月額25万円の給付を受けていたのが、分配金1950万円余を受け取ったうえで月々の給付額は10万円に減額される内容だった。

http://www.asahi.com/national/update/0307/TKY200703070080.html