記事登録
2007年03月07日(水) 00時00分

クライスラー売却「GMと交渉」朝日新聞

 北米クライスラー部門の分離を検討するドイツ自動車大手ダイムラークライスラーのツェッチェ社長は6日、米ゼネラル・モーターズ(GM)と「いくつかの分野で議論している」と述べ、GMと交渉中であることを認めた。実現可能性は不透明だが、売却先として取りざたされた他の自動車大手各社は買収を否定しており、現時点ではGMが有力候補に浮上した。

 6日始まったジュネーブ国際モーターショーでの記者会見で、ツェッチェ社長は「9カ月ほど前から、GM側の主導で、将来の関心事項について議論している」と述べた。クライスラー買収企業候補と目された日産自動車・ルノー連合やトヨタ自動車、独フォルクスワーゲン、韓国の現代自動車などはいずれも否定しているが、GMのワゴナー会長は同じショーで記者団に「何もコメントしない」と語った。

 またダイムラーのツェッチェ社長は、クライスラーを売却する場合には「ジープ」ブランドだけは残すのでは、との観測について「クライスラーは統合されたメーカー」と話して「ジープ」だけを別扱いする可能性が低いことを示し、分離・売却交渉における考え方の一部をのぞかせた。

http://mytown.asahi.com/usa/news.php?k_id=49000000703070007