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2007年03月07日(水) 03時06分

<平成電電>出資金9億円、元社長周辺に 委託費名目で毎日新聞

 「平成電電」(東京都渋谷区)の投資詐欺事件で、出資金を集めていた「平成電電システム」と「平成電電設備」が、両社元社長の熊本徳夫容疑者(54)=詐欺容疑で逮捕=の経営するコンサルタント会社に業務委託費などとして約9億円を支払っていたことが分かった。リース機器購入名目で投資家から集めた資金が元社長の周辺に流れていたことになり、警視庁捜査2課は不透明な契約の解明を進めている。
 調べなどによると、コンサルタント会社は「ハンドキャピタルアソシエイツジャパン」(千代田区)と「丸の内ファシリティーズ」(同)の2社。いずれも熊本容疑者が設立し、社長を務めるなど経営を握っていた。
 このうちハンド社に対して「システム」「設備」の両社は、03年12月から20回にわたる投資家募集のたびに書類作成などの業務を委託。1回目〜8回目は35万〜60万円の委託費を支出した。04年9月の9回目は110万円に増額し、同10月の10回目からは「助言費」名目の委託業務も加わって、05年8月の20回目までの11回でそれぞれ310万〜710万円を支払った。ハンド社への支出は計約8億7900万円に達している。
 丸の内社には05年11月〜06年4月に「資料発送費」などの名目で約6700万円を支出。支出総額は9億4600万円に上った。
 「システム」「設備」両社は投資家に高配当を持ちかけ、リース向け通信機器の購入費名目で出資を募っていた。これまでの調べで、10回目以降に集めた資金が平成電電の運転資金などに流用されたことが判明しているが、ハンド社への支出に「助言費」が加わった時期と重なる。平成電電の関係者は「業務委託というが、実際にどのような費用がかかったのか不明な点が多い」と指摘している。【川辺康広、鳴海崇】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070307-00000014-mai-soci