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2007年03月07日(水) 13時34分

梁山泊の株価操作、元暴力団幹部ら7人を逮捕読売新聞

 パチンコ攻略本で知られる娯楽情報提供会社「梁山泊(りょうざんぱく)」(大阪市西区)のグループ会社幹部らによる株価操作事件で、大阪府警捜査4課は7日、同社の実質経営者で元暴力団幹部の豊臣春国(56)、会社役員・川上八巳(やつみ)(41)両容疑者ら7人を、証券取引法違反(相場操縦)容疑で逮捕した。

 株価つり上げを目的とした不正な株取引はインターネット上で行われたが、不正取引には、逮捕された7人以外にも、暴力団幹部やグループ会社の関係者ら約20人の名義が使われており、府警は、豊臣容疑者がIDやパスワードを借り、取引が活況を呈しているように仮装したとみて追及する。

 調べでは、豊臣容疑者らは、大証ヘラクレス上場のIT関連会社「ビーマップ」(東京都文京区)の株価をつり上げるため、2005年3月4〜18日、同価格で売り注文と買い注文を同時に出す「なれ合い売買」をネット上で繰り返した疑い。その結果、3月1日に28万円(終値)だった株価は、約2週間後、38万2000円に上昇。含み益は最大5000万〜6000万円に達したとみられる。

 豊臣容疑者は「川上容疑者の計画通りにやった」と容疑を認めている。

 豊臣容疑者は一連の株取引で、グループ関連の出版会社「ビタミン愛」(大阪市西区)にもビーマップ株を購入させ、一時期は最大約1万株を保有。取引に投じた資金は総額20億円以上に上るとみられる。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070307i405.htm