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2007年03月07日(水) 00時00分

【広域】 税金還付詐欺、県内で多発 税務署員らが啓発活動 東京新聞

 税金還付を名目にした詐欺事件が県内で多発している。これまで被害が多かった大津市に加え、6日には甲賀市内で税務課職員を名乗った不審な電話が相次ぎ、犯人が狙いをつける地域は広がりをみせ始めている。自治体や県警は被害に遭わないように注意を呼び掛けている。 

 大津署によると、2月に入って県内で13件の事件が発生。うち12件は大津市内で、被害額は計約1185万円に上っている。いずれも手口は同じで、税務署員を装って電話をかけ、「税金が過払いなので還付する。ATMなら簡単に手続きができる」と金融機関に誘い出す。その後、電話を通じて、ATMの操作方法を説明し、逆に別の銀行口座に金を振り込ませている。

 甲賀市によると、確認された不審な電話は8件。2月7日にも同様の電話が7件あった。

 市税務課職員を名乗る男から「税金を返金する」などと住民へ電話があり、今日中に手続きをするよう指示するなどしたという。いずれも電話帳を使っているとみられるという。

 被害が相次いでいる大津市では、大津署と大津税務署員らが啓発に乗り出した。署員ら20人がチラシを買い物客らに配り、「税務署からATMの操作をお願いすることはありません」と注意を喚起した。

 (野条茂、勝山友紀)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sga/20070307/lcl_____sga_____000.shtml