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2007年03月06日(火) 00時00分

CD丸ごと取り込む読売新聞


ノートパソコンに辞書CDをいくつか読み込むと電子辞書のように活用できる

 小型のノートパソコンには、CDドライブが付いていないことも多い。こうしたパソコンでCDを使う場合、いちいち外付けのCDドライブを接続しなければならない。そんな面倒な作業を省くため、CDをハードディスクに丸ごと取り込めるソフトを導入してみた。(中島達雄)

STEP1  まず仮想ドライブを作成

 出張先や旅行先で「あのCDがあれば」と悔しい思いをしたことは無いだろうか。最近はノートパソコンのハードディスクの容量が増えているので、CDやDVDを丸ごとハードディスクに取り込める。

 その作業を手助けしてくれるソフトが、いくつかのメーカーから出ている。今回は「バーチャルCD7」(キヤノンシステムソリューションズ)を使った。ハードディスクの中に「仮想ドライブ」を作り、そこに「仮想CD」や「仮想DVD」を挿入して使う仕組みだ。

 まず仮想ドライブを作成する。「表示」から「仮想ドライブの割り当て」をクリック。試しにEからLまで、八つの仮想ドライブを作ってみた。

STEP2  CDを読み込み仮想CDに

 次は仮想CDの作成だ。マイクロソフトの統合ソフト「オフィス」には一時期、マルチメディア統合辞典「ブックシェルフベーシック」がオマケとして付いていた。国語辞典と英和辞典、和英辞典が合体した便利なCD—ROMだ。これをハードディスクに取り込んでみる。

 外付けのCDドライブを接続し、ブックシェルフのCD—ROMを入れる。バーチャルCDの「作成」ボタンをクリックして、CDの内容を確認。ハードディスク内の保存場所などを指定したら、読み込みを開始する。この作業は数分から数十分かかる。「仮想CDの作成が完了しました」と表示されたら、CDドライブはもう取り外しても良い。

STEP3  空き容量あれば何枚でも

 最後は仮想CDのインストール。先ほど読み込んだ仮想CDを仮想ドライブに挿入する。ここでは「E」という仮想ドライブを選択し、ブックシェルフの仮想CDを入れる。Eドライブをダブルクリックすると、仮想CDの中身が表示されるので、「SETUP・EXE」を実行すれば、作業は終了だ。

 あとは、辞書を引きたい時にブックシェルフを起動するだけ。あっという間に言葉の意味が表示され、まるで電子辞書のようだ。ハードディスクに空き容量があれば、同じ要領で次々にCDやDVDを取り込める。もう外付けドライブを持ち歩く必要はない。職場や自宅に眠っているCDを、外出先で活用しよう。

一度取り込めばいつでも使用可 仮想ドライブと仮想CDがハードディスクに出現。 一度取り込めば、いつでもすぐに使える。 辞書ディスクを取り込んで、パソコンを電子辞書に。

記者の感想

 最近は、学会の予稿集が冊子ではなくCD—ROMになっていることも多い。学会会場に出張して取材する際に、あらかじめ予稿集をノートパソコンに取り込んでおけば、会場でいつでも予稿を見られる。これは便利だ。

大量のソフト使うのに便利

CD革命/Virtual Ver.9 std
 ハードディスクに仮想のCDやDVDのドライブを作成できる。それによって、パソコンに保存できない地図や電子辞書、ゲームなどの大容量ソフトが手軽に使えるようになる。実際のドライブに挿入して、ソフトを操作する手間が省けるので、大量のソフトを使いこなす人には便利。アーク情報システム 標準価格1万290円。

Alcohol 52% Free Edition
 仮想ドライブを作成する無料ソフト。「Download options」からダウンロードする。ソフトは日本語で操作できる。URLは、http://www.free-downloads.net/downloads/Alcohol_52_Free_Edition/

(YOMIURI PC編集部)

http://www.yomiuri.co.jp/net/column/dennou/20070305nt01.htm