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2007年03月06日(火) 00時00分

きょうから上野公園『桜』一色に  同一テーマでイベント 「桜」をテーマにしたコラボ・イベントが開かれる上野公園。京成上野駅側の袴越広場ではほころび始めた大寒桜が観光客の目を引いている=台東区で 東京新聞

 間もなく花見客でにぎわう台東区の上野公園。同園内にある博物館や美術館など十二館と寛永寺が連携し、今年初めて、「桜」を同一テーマにした展示やイベントに取り組む。上野では今、各施設と住民、商店街などが一丸となって魅力ある街づくりに取り組んでおり、今回のコラボレーションもその一環。さまざまな「桜」で上野の山が埋め尽くされる。 (丹治早智子)

 皮切りは六日から始まる国立科学博物館のパネル展。桜を描いた絵画展や写真展、講演会、コンサート、いけばな展なども開かれる。学術文化・芸術の最先端を行く機関・施設が集積した上野公園ならではの試みといえる。

 昨年四月、「上野の将来」について語り合う東京新聞の「We Love Tokyo座談会」が開かれた。浦井正明さん(寛永寺執事長)、佐々木正峰さん(国立科学博物館長)、宮田亮平さん(東京芸術大学学長)、元副知事の青山やすしさん(明治大学大学院教授)らが参加した。

 この席上で、「これからは博物館も美術館も、社会や地域に貢献していく活動が大事になる」と佐々木さんが発言。「桜」をテーマにしたコラボレーションを提案した。

 これをきっかけに、座談会に参加した各館と都公園緑地事務所が加わり「上野公園コラボ・イベント実行委員会」を発足。上野観光連盟や上野まちづくり協議会のほか、地元商店会も今回、各館のイベント内容や日程を紹介するちらし作りで協力した。

 国立科学博物館の広報課長、石川昇さんは「花見をしながらの宴会もいいですが、この機会にさまざまな角度から桜の魅力にふれ、学習してほしい」と話している。

 イベントの内容や日程は各館によって異なる。問い合わせは、各館へ。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070306/lcl_____tko_____000.shtml