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2007年03月06日(火) 00時00分

雑木林の復元願う 地元の児童が苗木3本植樹 東京新聞

 練馬区谷原四に「北原どんぐり憩いの森」が五日、開園し、近くの区立北原小学校の六年生約八十人が記念植樹した。憩いの森は、都市緑地法に基づき、緑地を守るため、区が三百平方メートル以上の緑地を土地所有者から無償で借り、市民緑地として管理する制度。所有者は固定資産税が非課税となるなどの利点がある。区は法整備以前の一九七五年から条例で同様の制度を導入。これまでに全国で最も多い約五十カ所を市民緑地にした。うち、千平方メートル以上の大規模なものを憩いの森と呼んでいる。

 北原どんぐり憩いの森は道路を挟んで南側が約千三百平方メートル、北側が約千七百平方メートル。初めての試みとして、名称は児童から公募。南側はクリ林で柿や梅、カリンもあり、児童が収穫を楽しめる。北側は草地で、これから児童が雑木林をつくっていく。このように創造する形の森は、憩いの森で初めて。

 既に区がシラカシやコナラなどを植えたが、六年生もキンカンやナツミカンの苗木三本を植樹。今後は、児童たちが拾ってきたどんぐりから木を育て、シイタケ栽培にも挑戦する。所有者の同所、小林好さん(76)は「子どもたちの手で武蔵野の雑木林を復元してほしい」と期待。児童たちは「鬼ごっこをしたい」「ひなたぼっこをしたい」と身近な森で過ごす時間を楽しみにしていた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070306/lcl_____tko_____002.shtml