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2007年03月06日(火) 00時00分

<東京カフェ>障害者の負担軽減は 東京新聞

 利用者に重い負担を強いる障害者自立支援法が本格施行されて五カ月余り。都内の各区市町村では、負担軽減のための独自措置を取っている所が多い。一方で、都などの調査で、子どもの施設通所への対応が遅れていることが気になった。

 法施行と費用を支払う時期がずれるため、最近になって、施設に子を通わせる親たちから「負担が大きすぎる」との声が上がり始めている。公立の保育園料よりも高い費用になる場合もあるという。

 通所施設の報酬の日割り化など、法律からは、毎日作業所に行き、決められた時間で効率よく仕事をする−という形の「自立」しか見えてこない。だが、子どもは、体や心が不安定で継続的に通所できるとは限らない。それでも所属する場は、本人や親たちの日々の暮らしの支えになり、どの子にも必要だ。

 障害者団体などの反発を受け、国は特別対策を取ることを決め、当面の利用者負担は軽減されることになった。選挙の年。これが、選挙向けアピールではないか、見極めたい。 (小林由比)


http://www.tokyo-np.co.jp/00/tko/20070306/lcl_____tko_____004.shtml