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2007年03月06日(火) 00時00分

農薬入り飲料送る朝日新聞

 農薬入り飲料で知人の一家3人を殺害しようとしたとして、県警捜査1課と東金署は5日、東金市台方、中華料理店経営萩野(あき・の)ベッキー容疑者(55)を殺人未遂容疑で逮捕した。萩野容疑者は「農薬が入っていたことは知らなかった」と容疑を否認しているという。

 調べでは、萩野容疑者は06年8月4日、九十九里町の食品販売業男性(55)の一家に農業用殺虫剤メソミル入りのヨーグルト飲料を飲ませて殺害しようとした疑い。

 最初に飲んだ高校2年の三女(17)が味がおかしいと指摘。男性と中学2年の四女(14)も試しに口にしたという。3人は病院に運ばれたが、全治2〜4日の軽傷で、命に別条はなかった。萩野容疑者は無関係の知人女性(63)にプラスチック製容器に入った飲料4個を男性宅に届けさせていたとされる。

 同課によると、萩野容疑者は台湾出身で88年に来日し、その後に日本国籍を取得。04年に死亡した男性の妻と知り合いだった。男性のキャッシュカードを盗んで現金数百万円を口座からおろしたとして、1月に同署に窃盗容疑で逮捕されていたという。

 この数百万円をめぐり、男性は06年、萩野容疑者を相手取り、損害賠償請求訴訟を起こし、係争中だった。

http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000000703060001