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2007年03月06日(火) 20時28分

カラオケボックス、全国の7割が消防法令違反読売新聞

 総務省消防庁は6日、兵庫県宝塚市のカラオケボックスで客8人が死傷した火災を受けて、全国のカラオケボックスを対象に実施した防火対策調査結果を発表した。

 その結果、調査した6758施設のうち70・3%にあたる4751施設で、消火器具の未設置など消防法令違反が確認された。

 最も多い違反は、燃えにくいカーテンやじゅうたんなどを使っていない違反で、対象となる6714施設のうち2605施設(38・8%)であった。防火管理者を置く必要があるのに置いていない施設も対象6297施設中2228施設(35・4%)あった。このほか、はしごや滑り台などの避難器具の未整備も3048施設中24・7%の752施設で見つかった。

 一方、国土交通省も6日、全国のカラオケボックスを対象とした緊急調査結果を発表した。それによるとカラオケボックスの入居が確認できた全国の建物6279件のうち、6割近い3575件で必要な建築確認を受けていないなど、建築基準法違反が見つかったと発表した。

 違反で最も多かったのは、建物の用途を変更した際に必要な建築確認を受けていなかったケースで計2371件(37・8%)。このほかは、避難時に必要な非常用照明の不備が1734件(27・6%)、排煙設備の不備が1413件(22・5%)などだった。非常階段が設置されていない悪質なケースもあった。

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070306i113.htm