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2007年03月06日(火) 00時30分

投資募集前から赤字、元社長は黙秘=ドリーム社など捜索−平成電電詐欺・警視庁時事通信

 破綻(はたん)した通信ベンチャー「平成電電」(東京都渋谷区)をめぐる詐欺事件で、同社の通信事業が、匿名組合を通じて投資を集め始める前の2003年1月期には既に赤字だったことが5日、警視庁捜査2課の調べで分かった。同社側は高配当の還元をうたっていたが、当初から自転車操業状態だった疑いが浮上した。
 同課は5日、関連先として、大証ヘラクレス上場のソフト開発会社「ドリームテクノロジーズ」(同)など20数カ所を家宅捜索。詐取総額が約300億円に上るとみて全容解明を進める。
 調べに対し、元平成電電社長佐藤賢治容疑者(55)は黙秘し、資金集めの窓口だった協力会社「平成電電システム」の元社長熊本徳夫容疑者(54)は否認。元同社取締役坂上好治容疑者(48)は「出資金で通信機器を購入しないと分かっていた」と供述している。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070306-00000002-jij-soci