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2007年03月06日(火) 16時10分

平成電電、投資家資料で黒字装う…05年1月期読売新聞

 昨年6月に破産した「平成電電」を巡る巨額詐欺事件で、同社は、固定電話サービス「CHOKKA(チョッカ)」などの通信事業で赤字が続いていた事実を隠すため、所有する株式の含み益を計上するなどして、表面上、黒字のように装っていたことが警視庁捜査2課の調べでわかった。

 同社の決算を巡っては、監査法人が、適正かどうか判断しない「意見不表明」の見解を3年連続で出していたが、そうした情報も公表していなかった。捜査2課は、元社長の佐藤賢治容疑者(55)らが投資家を信用させるため、CHOKKAの業績が好調であるかのように装ったとみて追及している。

 匿名組合を設立して投資家から総額487億円を集めていた「平成電電設備」と「平成電電システム」のパンフレットなどによると、平成電電が2005年10月に民事再生法の適用を申請する直前の05年1月期の同社の当期利益として、約1億2000万円の黒字が計上されていた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070306-00000005-yom-soci