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2007年03月05日(月) 10時54分

上祐代表、脱会方針を公安調査庁に報告 オウム真理教朝日新聞

 3月中の脱会方針を表明しているオウム真理教(現・アーレフ)の上祐史浩代表(44)らが5日午前、東京・霞が関の公安調査庁を訪れた。脱会について報告する。教団は上祐代表を支持する信徒と反発する信徒に分かれ対立している。脱会後の新代表については、野田成人最高幹部(40)が就任を表明したが、反対派の信徒は同意しておらず、流動的と見られている。

 教団関係者によると、上祐代表派は出家信徒60〜70人で3月中に脱会手続きをし、5月までに新しい任意団体を立ち上げるとしており、同様の内容を公安調査庁に報告したとみられる。

 教団に対する観察処分は06年1月に更新されており、分裂後の新団体も対象となるとみられる。

 同庁によると、現教団の信徒は約1650人とされ、新団体には在家信徒100〜200人も同調する可能性があるとみられている。

 公安当局は代表派の動きを、観察処分逃れのためとみるとともに、反代表派は松本死刑囚のカリスマ性によって勢力拡大を図っていると見て警戒している。

 公安審査委員会は00年、団体規制法に基づき教団に対して観察処分を決定した。03年と06年に更新を決定し、公安調査庁が立ち入り調査などを続けている。

http://www.asahi.com/national/update/0305/TKY200703050077.html