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2007年03月05日(月) 10時01分

それでも選挙協力 公明党に矜持はないのか日刊ゲンダイ

 連立を組む自民党の言いなりに、ズルズルと選挙協力させられる公明党。安倍にすっかりナメられているのに、この党に矜持(きょうじ)はないのか。
 安倍首相は掟破りの衛藤晟一の復党→参院候補公認に続いて、米田健三、森下博之の参院比例候補の公認を決定した。「一昨年衆院選での造反・落選組の復党は参院選後」という取り決めを反故にした自民党だが、公明党はそんなデタラメ公認を唯々諾々と了承し、選挙協力をするつもりである。
「1日、公明党衆院議員団会議では、赤羽一嘉副幹事長が『衛藤問題は一体どうなっているんだ』と不満をぶちまけましたが、井上義久副代表は『復党は自民党の問題。選挙協力はきちんとやってもらう』と言葉を荒らげました。党内の造反復党批判より、連立に亀裂が入ることを危惧する執行部が押し切ったのです」(事情通)
 これまで自公では、「選挙区は自民党、比例区は公明党」というバーターがあったが、自民の造反組が続々と比例区に立候補では公明党にメリットがなくなる。党内には、それでも自民党に義理立てするのか、という不満が高まっているのだ。公明党関係者が言う。
「自民ベッタリだった神崎・冬柴体制から世代交代した太田執行部は、『自民党には是々非々で、言うことは言う』路線だったはず。それがすべて丸のみ。しかも、復党・公認組は安倍と同じ改憲タカ派で、公明党の9条堅持とは相いれない。なのに黙認して選挙協力では連立の意味がない、と若手が反発しているのです」
 結局、政権内にいられるなら何でもアリ。公明党は与党ボケで自尊心もなくなったらしい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070305-00000007-gen-ent