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2007年03月05日(月) 10時01分

都知事選 民主党「海江田擁立」の愚日刊ゲンダイ

 いったい、どんな勝算があってのことなのか。2日の毎日新聞によると、民主党の海江田万里(58=落選中)が東京都知事選出馬の意向を固めて、都連幹部に伝えたという。けさ、民放テレビに出演した浅野史郎・前宮城県知事(59)が「そろそろ覚悟を決める」と実質的な出馬表明をしたというのに、反石原票の分裂を誘う民主党の動きは都民への裏切りである。本当はどうなのか。
「毎日の記事は東京都連幹部が意図的にリークしたもので、海江田は出馬意思を固めていません。では都連の思惑は何か?浅野出馬が強まるなかでも東京都連は独自候補の擁立に動いてきた。これは公認、あるいは推薦の自前候補を持たないと、石原色の強い都議がまとまらなくなるからです」(事情通)
 しかし、これほど空気の読めない政党もない。浅野はこれまで「民主党が候補を立てたら私の出る幕はない」と言ってきたが、テレビ番組では「勝つか負けるかではなく、真面目に考えている」と前言を撤回しているから、今のところ、民主党の動きで出馬を取りやめることはなさそうだ。しかし、民主党の動きが石原陣営を勢いづけることは間違いない。
「民主党の支持率が下がっているのに都連が海江田を担いでも勝つ可能性はない。それより都民は無党派候補を求めているのです。海江田が出れば民主党票が流れるから、反石原票が割れてしまうのです」(関係者)
 都連の党利党略による海江田擁立策動。これでは7月の参院選でも有権者にソッポを向かれる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070305-00000008-gen-ent