記事登録
2007年03月05日(月) 10時01分

花粉症対策“隠し玉”日刊ゲンダイ

 今年のスギ花粉の飛散は暖冬の影響で例年より2週間ほど早い。関東地方では1月末から観測され、先月あたりから街には立体マスク姿のサラリーマンが目立ち始めた。予防も先手を打ちたい。大手薬局には目薬や点鼻薬、手軽な乳酸菌系飲料などが並ぶ。口コミで広がる注目商品を探った——。

●売上額は昨年の4〜5倍「べにふうき」
 先週入荷したばかりの新顔を銀座・松屋で発見した。緑茶「べにふうき」(20本入り、1050円)がそれ。
「べにふうきの茶葉に含まれるメチル化カテキンが、アレルギーの発症を抑えることが分かっています。今シーズンは評判が広がり、すでに昨年の4〜5倍を売り上げました」(販売元「土橋園」担当者)
 メチル化カテキンは普通の緑茶にほとんど含まれない。茶葉は静岡県掛川産。昨シーズンから本格的に売り出し、大手百貨店で手に入る。
 作り方は、スティック1本をカップに入れ、お湯を注ぐだけ。1日3杯が目安だ。

●1本150円のジュースで45%が症状改善!
「1000人のモニター調査で、45%の人が『鼻が通るようになった』『くしゃみが止まった』など、効果があったと答えました。ジャバラはテニスボール大の柑橘系の果実で、ドリンクの人気は絶大です」(製造元の和歌山県北山村役場担当者)
 ユズやカボスに比べフラボノイドを多量に含み、それがアレルギーを抑制するという。研究成果は和歌山県工業技術センターが学会で発表済みだ。
 ジャバラのドリンク「太陽いただき!」は、1本150円。果汁タイプは630円。焼酎に入れてもいける。東京・有楽町の交通会館1階「わかやま喜集館」、和歌山・国道169号沿い、道の駅「おくとろ」で販売中。

●ハーブティーが目と鼻に効く
 ハーブは、いまや花粉症対策に欠かせないアイテムのひとつだ。ハーブサイエンスアカデミーの窪田利恵子学長が言う。
「花粉症対策の2大ハーブがあります。目と鼻全体に働きかけるエルダーフラワーとネトルです。これに目に良いアイブライトなどをブレンドします。ハーブは本来、薬用植物のこと。男性の関心も高まっていますよ」
 それぞれが抗炎症作用や抗アレルギー作用を持つ。価格は100グラム2500円程度が相場。これで20杯分ほど。コーヒーより安い計算だ。
 花粉症のためのブレンドティーを入れてもらった。ダンディライオンベースは、色も味も中国茶のよう。免疫力アップにもいいそうだ。スッキリしたペパーミント系も飲みやすい。花粉症用ブレンドの無料相談、調合販売もOKだ(フリ─ダイヤル0120・055・802)。

●ワサビ特有の成分が“切り札”になる!? 
 ワサビに含まれる「わさびスルフィニル」という成分が花粉症の症状を軽減する——。昨年10月に行われた日本花粉学会でこんな発表があった。
 研究によると、この成分を含む健康食品を12週間摂取したところ、50〜80%の人がくしゃみや鼻水などが例年より軽くなったという。健康効果を期待するためには、すりおろした生ワサビを1日5グラム摂取することが必要だが、この成分をサプリメントにした「スルフィーK わさび&オリーブ」(90粒9800円)もある。通販専用商品なので、金印お客様センター(フリ─ダイヤル0120・312・663)に問い合わせを。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070305-00000005-gen-ent